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執筆者の写真黒子 花

一連の騒動を見て、Ⅹに書ききれなくなった。




1月29日、「セクシー田中さん」の原作者である芦原妃名子さんが亡くなられた。


当初から自分は憤りを感じていたし、脚本家の態度などが炎上するのは仕方ないと思っていたし、今現在もテレビ局と小学館の対応は日本人の感覚からはかけ離れたものだと思っている。


実際に、人が一人亡くなっているのだから、行政が指導し再発防止のために動いた方がいい案件だと思っている。

今どき、漫画家議員まで生まれ、作品が守られる世の中になっているはずなのに、大御所たちはそんなに簡単なことではないという。


では立場を変えて考えてみた。


「テレビ局と出版社を糾弾しないでくれというのを見て、ああ、そうかと納得した。 テレビ局も出版社も自社をすでに守れていない。 潔しを尊ぶ国民性からすると上層部の保身は理解できないが、すでに食われてしまっていることが予測できた。 日本の企業なのに、日本人と向き合えなくなった。悲しいね。」


Ⅹでも言った通り、企業に体力がなくなってしまったのだろう。



日テレからすれば、ジャニーズも松本人志もいなくなってじり貧なのにジブリ買って、これからどうにか海外に向けて売り込もうってタイミングでこんなことが起こってしまったのだから、時代も状況も読めない者を雇ってはいけない、潰れかねないということがわかっただろう。

見るべきは仕事ができるかどうかではない。どういう視線を持つ者なのかだ。


小学館からしても、出版業界なんて金もなければ社員だって一流大学を出た人間が集まらない。法律だってわかってないのに、自己顕示欲だけはあるバカばっかりで、何か指導をすればパワハラだのと言われる始末。それでも、どうにかやってきた。

コナンの映画を作ってメディアミックスとか言われているが、東映にほとんど利益を持っていかれている。

フリーレンの企画は上手くいったが、実写化は何をやってもうまくいかない。どうして集英社は上手くいくのか。日本テレビとのつながりがあるから、ネットフリックスじゃなくてHulu頼み。ルールも多いし、身動きが取れなくなってきているなかでの絶対に起こってはいけないことが起こった。


文化が売れない。会社を守れない。市場の分析もままならない。コンサル入れてもいいことひとつもない。中国の企業にどんどん株を買われてしまう。このままじゃプロパガンダ作品ばかりになってしまう。


衰退していく一方だろう。ただ、潰れるとなると広がっていた裾野も縮んでいく。つまり、日本の文化を拾いきれなくなっていくだろうことは予測できる。どうにか維持しなくては。

持続可能な環境づくりのために話し合わなければ……。


と、まぁ、この辺が上層部の意見だろうか。

いや、憶測を綴っても意味はない。


ただ、こんな憶測を書かないと本当にやりきれないような事件だ。

クリエーターを守れなかったし、作品も守れなかった、契約も守らなかった、読者も視聴者の思いも守れなかった。なになら守れるのかと問いたくなるような、なんの会社なのか問い質したくなるような、責任も取れないのにどうして今の地位にいるのか詰問したくなるような事件だ。


未来のクリエーターのことを考えるならば、事業仕分けをして事業規模を縮小。企業理念を理解できない者たちを解雇、または契約解除し環境づくりを特化させたほうがいい。


ちなみに、自分は大企業からの似たような作品改変によりアニメ企画は断り、漫画の作り方、時代の読めなさを否定し、ドロップアウトをした作家だが、先日晴れてkindleで自作を発売することができて、本当によかったと思っている。

今の時代は誰でもどこでも作品を発表することができる。

ネット上に文化を残すことができる。数人の読者がついて長続きすれば、時代が巡ってくることもあるだろう。そこに悲観はない。むしろ時代を追ううちに本質が見えていない二次創作が増えてきているのではないか。

大企業だけが文化のメインストリームではなくなって久しいというのに未だに理解できないのではないかと疑念も湧いてくる。


そもそも映像業界は、中国ばかりが目に入っているようだが、例え薄利だろうとインドとアフリカに売り込みファンを付けていくことが戦略に入っていないなら、コンテンツ産業の未来を語らない方がいい。この先、はっきりと邪魔になってくる。

コンテンツの商売をして攻めることも守ることも理解できていないのではないか。


企業理念が問われている。日本人のモラル意識からすれば完全に外れている。

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